純保険料計算ツール
支払った保険料のうち将来の給付に充てられる部分を把握する。
基本情報
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本計算ツールの目的
本計算ツールは、保険会社の経費や利益を含まない「純保険料」を計算するものです。
実際の保険料(営業保険料)と比較することで、支払った保険料のうち将来の給付に充てられる部分を把握することを目的としています。そのため、計算に用いる基礎率には、保険会社が通常設定する安全割増は含まれていません。
利用上の注意
本計算ツールにより得られた結果を解釈する場合は以下の点に留意し、また結果の利用は参考程度にとどめてください。
個別の商品に対応していないこと
保険商品ごとに保障内容は異なります。本計算ツールは一般的な前提に基づくもので、特定の商品の設計に対応しているわけではありません。詳細はご検討中・加入中の商品の保険約款をご覧ください。
公的統計を計算基礎率の作成に用いたこと
実際の保険会社は自社の契約データに基づいて基礎率を作成します。本計算ツールでは公的統計を利用しているため、特定の保険商品や被保険者集団の特性は反映されていません。
計算基礎率の作成概要
予定死亡率
生保標準生命表2018を基礎に本計算ツールの目的に合わせた調整を加えています。
調整
- 標準生命表に含まれる安全割増を除外
- 2010–2024年の国民統計に基づく死亡率改善を反映
予定利率
直近の国債利回りの動向を踏まえ年率2.0%としています。予定利率はユーザーが任意に変更可能です。
予定入院発生率
令和5年度患者調査を基礎に、入院件数を推計人口で割って入院発生率を算出しました。そのうえで、民間医療保険の商品特性を考慮した調整を加えています。
調整
- 単胎正常分娩など給付対象外の入院を除外
- 転院・再入院による二重計上を補整
- 選択効果の反映
予定平均入院日数
令和5年度患者調査における総入院日数を入院件数で割り、平均入院日数を算出しました。そのうえで、民間医療保険の商品特性を考慮した調整を加えています。
調整
- 単胎正常分娩など給付対象外の入院を除外
- 患者調査の「泊数」と保険給付上の「在院日数」の差を補正(+1日等)
- 給付日数の上限や転院・再入院の通算扱いを反映
予定手術支払率
NDBオープンデータを用い、入院中手術・入院外手術・放射線治療・骨髄移植など術式別の発生率を算出しました。そのうえで、民間医療保険の商品特性を考慮した調整を加えています。最終的に、各術式に給付倍率を乗じて合算し、予定手術支払率を求めています。
調整
- 創傷処理・抜歯など給付対象外の手術を除外
- 選択効果の反映
- NDBに含まれないデータ(保険外診療・紙レセプト等)の補正
計算前提を詳しく見る
バージョン管理
現在の最新バージョンは、1.0.1です。
- 2025/9/13 Ver. 1.0.0 初投稿
- 2025/9/28 Ver. 1.0.1 計算基礎率の誤謬訂正
- 2025/9/30 Ver. 1.0.2 最終年齢の死亡率を1に固定